話題の「ベーシックインカム」(BI)とは?
最近よく目にすることがあるベーシックインカム(以後BI)についてまとめています。
今回の記事ではBIの概要、メリットを簡潔にまとめております。この記事を読んでくださった方のBIについてのイメージが少しでも膨らめばいいなと思っています。
ベーシックインカム(BI)とは?
ベーシックインカムとは「すべての国民に対して生活を賄えるだけの金銭を無条件で無期限に給付する」制度のことで、英語で書くとBasic(基礎的) Income(給付)となります。政治学では生存権所得と呼ばれたりもします。
生活できるだけのお金を全国民に配ることでどんなことが起きるのか、今世界の偉い学者の人たちが真剣に話し合っている世の中です。
BIの特徴
- 無条件給付である。(条件・制約がない)
- 全国民に一律で給付される。
- 最低限度の生活を営むに足る額の現金給付である。
- 受給期間に制限が無く永続的である。
という4つの要件が特徴です。これらから分かるようにBiは現在の社会制度とは大きく異なります。
例を出すと受給年齢引き上げを検討されている年金制度、いろいろな申請や条件を必要とする生活保護、一定期間しか受給できない失業保険など今までの社会保障制度から見ると全くの別物というのが分かると思います。
ちなみに、生活保護を必要としている人は日本にたくさんいるのですが、生活保護を受給できているのはその中の2割ほどらしいです。
かなり厳しい条件のもと審査され、生活保護を受けられず餓死をするという方も少なくないそうです。
BIの長所
BIの長所は5つあり、
- シンプルである。
- 運用コストが小さい。
- 恣意性と裁量が入らない。
- 働くインセンティブが失われない。
- 個人の尊厳を傷つけない 。
上記の5つが挙げられます。1つ1つ解説を書いているとものすごく膨大な量になるのでまた次の機会にしたいと思います。ここでは簡単に②の運用コストが小さいについて触れたいと思います。
現在の生活保護をはじめとした制度はとにかくルールが複雑!その複雑なルールを適用するために膨大なコストがかかっています。
例に生活保護と対比して見ていきたいと思います。生活保護に関連する職員は全国で約1.4万人おり、さらに外注などの大勢の人手をかけて行っています。それだけの人を使い様々な種類の書類を用いた調査や生活保護の審査・給付業務を行なっているので膨大な手間と作業、コストをかけている実態がイメージできると思います。
どれだけ私たちの税金を使っているのかって話です🔥
反対にBIは給付に対して特段の審査や調査を必要としないため、人手と運用コストははるかに小さくて済みます。
無駄なところにお金をかける必要がなく、大幅なコストカットにつながるBIはもっと日本で話題に出てもいいなずなのですがね〜
BIの経済的メリット
BIには社会保障制度として優れているだけでなく、景気対策としても大きな効果をもたらすというマクロ経済的なメリットもあります。
BIには経済活性化のために必要不可欠な消費活動の促進をしてくれる「富の再分配」という側面を持っています。
「富の再分配」を簡単に書くと、お金をたくさん持っている富裕層から中間〜低所得者に対してお金を配るということです。 BIはこの機能が他のどの政策よりも高く、今まで国が行ってきた様々な景気対策よりも効果的と期待されております。
BIに限らずこの格差の社会では「富の再分配」の重要性が高まっています。
裕福な人はさらに裕福に、貧しい人はずっと貧しいという状況を打破するためにもBIは重要なのです。
まとめ
今回の記事ではBIについての概要、メリットを書いていきました。少しでもBIについてのイメージが膨らめばと思います。
近年注目を浴びるようになったBI、海外では導入実験も行われているそうで日本にもこの流れが目に見える形として現れないかなと思っているところです。
また次の機会がありましたら、BIについてディープな記事も書いていこうと思っています。
最後まで読んでくださりありがとうございます。